時間は人間発達の場

「命とは自分が使える時間。その時間を少しでも自分以外の人のために」と語り日野原重明さんが一〇五歳で亡くなられた。 いま、わが国では、家庭と職場、都市と農村、国と地域など私たちの生活するあらゆる場面で、人間と労働の尊厳が踏みにじられ、目を覆う…

提言:小・中学校の教室・廊下など主要室を木造の2重床に改善する

国と自治体の事業として、小・中学校の教室・廊下など主要室を木造の2重床に改善することを提案します。私たち日本人は、古来山々に囲まれ生活してきました。山麓の広葉樹林を歩くときの、その柔らかな感触を知っています。 いま、日本の子どもたちの置かれ…

松川事件を記憶遺産に

松川事件を記憶遺産に―― 東京新聞 2017年6月19日私説・論説室から(転載) 戦後最大の冤罪(えんざい)は松川事件であろう。一九四九年に福島県内で起きた列車転覆事故である。線路継ぎ目のボルトが緩められレール一本も外され、転覆するように仕組まれてい…

〝それでも地球は動く〟

金沢・革新懇の事務局から依頼がありましたので、先日、発行された 『非核・いしかわ』6月号〝編集室から〟の拙稿に加筆してご紹介します。 * * ガリレオ・ガリレイのつぶやき〝それでも地球は動く〟(宗教裁判『異端審問』)は子どもたちも知っている。 …

人口予測と住宅需要

人口予測と住宅需要――2030年には人口が8000万人(高齢化率39.9%)と推計されています(「国立社会保障・人口問題研究所」)。従って15年後には、現在の800万戸の空き家が2100万戸を超え、3戸に1戸が空き家となることが予測され、新し…

『亡国招来』法案

参院法務委の「共謀罪」法案についての参考人質疑(6月1日)での松宮孝明・立命館大学教授の陳述によれば、「…広く市民の内心が捜査と処罰の対象となり、市民生活の自由と安全が危機にさらされる戦後最悪の治安立法となるだけでなく、実務にも混乱をもたら…

市民メディアの構築を

全国の自治体における憲法を守る闘いで、市民メディアの構築が不可欠である。いま、改憲勢力は『壊憲』を狙う態勢を強めている。市民社会に、目・耳・口の 閉ざされた『暗黒』=監視社会=の再現は許されない。地域において、市民の立場に立つメディアの構築…

平成 浅野川氾濫

それは、昭和28年・浅野川氾濫 古来「治水」は住民の営みである(註1)。思えば少年時代の私にとって、昭和28年の浅野川氾濫はその第1幕だった。「浅野川大橋をのぞき全橋が流失」(『石川の土木建築史』)(註2)。――上流からは崩壊した木造の橋や大木が次…

『金沢のまちづくりはどうあるべきか』

『城下町金沢』など遺作の多い田中喜男先生(経済学博士)も『金沢のまちづくりはどうあるべきか』(転載)で――「当時、江戸は人口130万人(ロンドンも130万人)で、都市と農村の協調型であり金沢も同じである。農村が都市を育ててきたが、その逆では…

萌えいづる春

前略 萌えいづる春 なにかとご多用のことお見舞い申し上げます。 西国巡礼とかで、妻が友人と一緒に出かけてしまい勉強するしかなく、骨休めにこんな近況報告も如何かと思いつつ筆をとりました。 実は、いま読んでいる「シリーズ日本近世史①~⑤」(岩波書店)…

「傷つきやすい心」を忘れた科学者の慢心

編集 『非核・いしかわ』花鳥風月より その頃は、うたごえ運動も盛んで「みたび許すまじ原爆を/われらの街に…」とよく歌った▼そして、私には今も忘れないもう一つの言葉がある。45年前、金沢で開催した建築講演会の質疑応答で、敬愛する山本学治先生(東…

市民に愛される街には 素敵な公共交通が必要

〝輪島の公道で電動カート自動走行〟の記事(朝日)を見て、若者に愛されるキューバの〝まち馬車〟を思いだしました。市民に愛される街には 素敵な公共交通が必要ですね! 石川)輪島の公道で電動カート自動走行 記者も試乗体験 ――板倉吉延 2016年11月16日03…

固有性の発揚こそ地域発展の要

エメラルドグリーンとマリンブルーの海、パウダースノーの真っ白なビーチ。初めての宮古島の大景観に見とれ、久方振りの日焼けに遭ってしまった。沖縄本島からは南西に300㎞。面積204平方㎞の三角形の島。人口55000人の大部分は港がある平良地区…

問われる都市の品格

www.chunichi.co.jp 都市の品格 ―「上空通路」が論議される金沢市に想う― ♪二つの流れ遠長く 霊沢澄んで涌く所 甍の数の日に添ひて 自らなる大都会 http://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/3639/1/sika.pdf 小さい頃から親に聞かされてきた。「二…

都市の個性こそ金沢の未来

わが国が「新幹線時代」と言われた1964年からすでに半世紀が過ぎ去った。そして、今、ようやく金沢にもその「新」時代がやってきたのである。2015年春から、街の中心部に(限れば)観光客は増え、兼六園などではかつての高度成長期のように入場者が…

二つの流れ

♪二つの流れ遠長く 霊沢澄んで涌く所 甍の数の日に添ひて 自らなる大都会 http://www4.city.kanazawa.lg.jp/data/open/cnt/3/3639/1/sika.pdf 小さい頃から親に聞かされてきた。「二つの流れ」に畏敬の念を抱くのは金沢に育った人たちに共通の心情。こうした…