2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

わがまち探訪・『藩政期の金沢』から

昨今「地方創生」の掛け声ばかりが聞こえてくる。置き去りにされてきた地域経済と市民生活の窮状が背景にあるからだろうか。そこで、バブル崩壊から三〇年になろうという金沢の中心市街に目をやると、かつての金融街はいよいよ消滅しつつあり、ホテル・マン…

社会を根底から揺るがす労働力の「萎縮」

幼きこどもたちは、その街に育ち、青年から壮年へ働き手として成長し、年寄りは老いてゆく――その社会における労働と生産の様式は、歴史的に形成され発展するにつれ、家族の関係や住まいの形成とともに、あるべき地域・都市が構想され、造り上げられてきた。―…

『豊かさへ もうひとつの道』を読んで

『豊かさへ もうひとつの道』暉峻淑子・著(かもがわ出版)は、金沢の『資本論』学習会で紹介してもらい、座右において学んで久方ぶりに感銘を受けた著作です。特に印象深かった部分(紙幅の都合でその一部)から抜書きしましたのでご紹介します。 * * も…

「尾山」の頂に曲水が設えられ

ゴールデンウイーク前の日曜日。「兼六園に行きたい」と孫が言うので、またとない快晴に誘われて、早朝は入場無料である特別名勝に着いたのは午前六時。観光ガイドにも紹介される「曲水のカキツバタ」にはまだ早かったが、早暁の陽射しに輝く日本最古と言わ…